不買運動

2023-11-15
 「わたしが好きなもの」「わたしの生活に必要なもの」を産み出す企業の反人道的な行いが明らかにされ、あらゆるものと自分との距離を測りかねている。

無印良品や UNIQLO は新疆ウイグル自治区での人権侵害に加担する企業だから不買運動を行うべきなのか?旧ジャニーズや宝塚歌劇はハラスメントの温床なので観劇を控えるべきなのか?スターバックスやディズニーは親イスラエル企業として不買運動を行うべきなのか?

仮にそれらの不買運動に賛同したとして、親イスラエル企業と(インターネットによって)評価された Google の利用を控えるべきなのか?わたしが勤める企業は Google の代理店業も行っているから辞めるべきなのか?それらのムーブメントは、イスラエルによるジェノサイドへの NO を掲げることになるとして、ハマス側の残虐行為への肯定にはならないのか?こうした考え方は、いくらでもどこまでも拡大できる。

無印良品や宝塚歌劇、スターバックスなど、わたしの日常において代替品が存在するものは、金を落とさなくともある程度の楽しみが損なわれる程度で、生きてはいけるだろう。しかし Google を使わずに生きよ、と言われると、もはやなかなか難しい。衣食住に相当するインフラや生業を捨てるのだから生活を、人生を、一から組み直す必要がある。

このとき、宝塚のチケットを捨て、スタバのコーヒーはもう飲まないが Google はわたしの生活において必須であるから利用を続ける、といった、自身に都合の良いだけの「不買運動」に説得力や意義があるだろうか?とは言え、この自己矛盾は許容されるべきではないのか?この「自己都合的不買運動」について、ずっと考えている。
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